プロジェクトの進め方
プロジェクトは、幅広い方に参加いただき、寄附などを財源として進めます
3千本の桜の植樹・保育管理に必要な金額(調達目標額)
=2億円+α(概算・10年間合計)

体制
プロジェクトは、「さくらの杜プロジェクト陸前高田協議会」が中心となり、市内・外、個人・法人を問わず、幅広い方の賛同と参加を得ながら進めます。
また、プロジェクトの運営にかかる事務局は、「(NPO)さくらの杜プロジェクト陸前高田」が担います。
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<行政との連携>
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岩手県
高田松原津波復興祈念公園への桜の植樹について、県と協働しながら進めることとしています。 -
陸前高田市
本プロジェクトは、市の政策(陸前高田市人口ビジョン及び第2期まち・ひと・しごと総合戦略(R6.1))において「桜を軸とした観光まちづくりの推進」として位置づけられるものです。また、市有地への植樹にあたっての土地の使用、活動財源の支援など、さまざまな面で連携を図っています。
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植樹・保育管理
植樹は、基本的にみなさんに参加いただく「植樹会」で行います。
また、苗木が育つまでに必要な保育管理は、(NPO)さくらの杜プロジェクト陸前高田が行います。

活動財源
活動に必要な財源は、主にみなさまからのご寄附で賄わせていただきます。
そのほか、各種支援団体からの助成も積極的に活用していきます。

持続可能な地域づくり
“桜”で持続可能な地域づくりを目指します
震災から10年以上の歳月を経た現在、陸前高田では人口減少といった震災後に加速した課題、被災した土地の有効活用や交流人口の維持拡大といった震災後に新たに見えてきた課題など、さまざまな課題があります。
陸前高田市を“東北随一の桜の名所”とすることで、こうした課題の解決、さらには震災からの真の復興を遂げた、持続可能な地域づくりを目指します。

被災した低地の活用
津波で著しい被害を受けた低地を活用して“さくらの杜”を創ります


未利用の低地
津波で著しく被災した市内高田・今泉地区を中心に、住宅の高台やかさ上げ地への移転再建後に残されたかさ上げしていない未利用の低地(市有地)へ植樹します。
かさ上げ市街地の目の前に広がる、ほかでは見られない”さくらの杜”の景色を創ります。


公園の中
震災後に整備され、まだ樹木が少ない「高田松原津波復興祈念公園・運動公園、川原川公園」へ植樹します。
花見の場、木陰など、“集いの場”としての魅力を高めます。


川沿い・道路沿い
祈念公園と中心市街地を結ぶ気仙川、川原川や道路沿いに植樹します。
桜の回廊を創るとこで、市民や来訪者の回遊・交流を生み出します。
“桜”の理由
さまざまな意味を込めて“桜”を選びました。
モニュメントや施設を整備するのではなく、樹木を植える、しかも無数にある樹木から桜を選びました。

長い時間の係わり・記憶の継承
毎年成長していく姿を楽しむ、長年にわたり育てていく、といったことを通じて、この場所で起きたこと、プロジェクトの意味などを思い出すきっかけになります。

市民の原風景
桜の景色は、待ち望んだ春を彩る、市民にとって忘れることができない震災前の記憶です。

人を呼び込む
桜の花は、市民だけでなく多くの国民、さらにはインバウンド(外国人観光客)の共感を呼ぶ対象です。

追悼
私たちが桜を植える場所は、津波によって多くの大切なものが失われた場所です。
桜に追悼、鎮魂の意味も込めています。

失われた緑の回復・脱炭素
住宅の高台移転のための土地の造成にあたって、やむを得ず多くの樹木が伐採されました。
移転後の低地に樹木を植えることは、失われた緑の回復、さらには脱炭素にもつながります。
市内の他取り組みとの違い
陸前高田市内では、震災直後から「(NPO)桜ライン311」が桜の植樹活動を行っています。
私たち「さくらの杜プロジェクト陸前高田」とは、目的や植樹地を互いに棲み分け、協力して活動を行っています。
団体名 | 目的 | 植樹地 |
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持続的な地域づくり
(東北随一のさくらの名所づくり) | 津波浸水区域
(居住が認められていないエリア/主に市内高田・今泉地区) | |
津波の記憶の伝承 | 津波到達ライン(市内全域) |

プロジェクトについて

特定非営利活動法人
さくらの杜プロジェクト陸前高田

目標本数 3千本以上
東北随一の「さくらの名所づくり」

まちの随所に桜が生育し、市民や観光客でにぎわっていた陸前高田市。しかしそれらは、東日本大震災の津波ですべて消失しました。
復興事業は完了したものの、かつての桜のある風景を懐かしむ市民の声は大きくなり、震災後の住宅高台移転で生まれた未利用地を活用して桜を再生しようと市民有志によって令和5年10月に「さくらの杜プロジェクト陸前高田協議会」を設立し、「東北随一の桜の名所」づくりを目指し、令和6年3月から植樹活動が始まりました。